阿弥陀仏は仏さまとなる前、法蔵菩薩様であった時に、大きな願いを起こされました。それは、悩み・迷い・苦しみ続ける私たちのことを「どうにかして救いたい」という願いです。自分の為に仏になるのではない。ただ苦しむ者の救う為に仏となりたいのだという、私たちに向けられた大きな慈悲の願いでした。

願いを起こされた法蔵菩薩さまは「一体何が救いとなるのか」「どうすれば全ての者を救うことができるのか」と、途方もない時間をかけてお考えになられました。
そして法蔵菩薩さまは、どの国土よりも優れた素晴らしい国土「極楽浄土」を構え、そこへ私たちを救い取ろう、その為にお念仏を称える者を必ず救うことのできる仏となることをお誓いされました。それから、法蔵菩薩さまは長い間ご修行され、お誓いを成就され、ついに阿弥陀仏となられたのです。

阿弥陀様はいつでも、私たちのお念仏の声に御耳を傾け、必ずお聞き下さっています。
そのお誓いの通りに、お念仏を称える者を必ず極楽浄土にお救い下さいます。
「阿弥陀さま、どうか極楽浄土へお救い下さい」と阿弥陀様のお誓いを疑わず、「なむあみだぶつ」お念仏をお称えしてまいりましょう。